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特定健康診査(特定健診)結果について

 特定健康診査(以下:特定健診)はメタボリックシンドロームの予防・改善に重点をおいた、生活習慣病予防のための健診です。
 健診は受けたら終わりではありません。今は自覚症状がなくても、見えないところで体がサインを出していることがあります。特に生活習慣病は長期に自覚症状がなく、気づいた時には悪化していることが多いのです。
 健診を受けたらその結果をきちんと読み、その結果の意味を理解して生活習慣の改善や治療につなげましょう。
 今後も健診は毎年受け、経過を確認していきましょう。

【検査を受けた後】

※受診が必要な場合は健康保険証と健診結果を持参の上、専門の医療機関を受診してください。
※検査の結果に関係なく、気になる自覚症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。
※ご不明な時はお問い合わせ下さい。
健診結果の問い合わせ:(0144)35-2801 健康増進係

結果の見方について

総合判定 医師の判断 検査項目、基準値 判定 過去歴 健診結果グラフ 生活改善ポイント
総合判定
基本健診の各検査項目を総合して判定したものです。
医師の判断
基本健診の検査項目に対する医師のアドバイスが記されています。
特に「要精密検査」「要治療」の判定で指示があった場合は その指示に従いましょう。
検査項目、基準値
検査項目:
特定健診の検査項目は国で決められています。
基準値:
健康な人の95%が含まれる範囲を「基準範囲」とし、この範囲の両端の値が基準値となります。
この基準値を超えた時「基準値より高い」「基準値より低い」となります。特定健診の基準値は国で決められたものとなっています。

<基本健診 検査項目>

検査項目 単位 特定健康診査基準値
自覚症状・他覚症状 身体診察    
身体計測 身長 cm  
体重 Kg  
BMI Kg/㎡ 18.5 ~ 24.9
腹囲 cm 男性:85㎝未満
女性:90㎝未満
血圧 収縮期血圧 mmHg 129 以下
拡張期血圧 mmHg 84 以下
脂質 空腹時中性脂肪 mg/dL 149 以下
随時中性脂肪 mg/dL 174 以下
HDL コレステロール mg/dL 40 以上
LDL コレステロール mg/dL 119 以下
Non-HDL コレステロール mg/dL 149 以下
肝機能 AST  (GOT) U/l 30 以下
ALT   (GPT) U/l 30 以下
γ -GT(γ -GTP) U/l 50 以下
糖代謝 空腹時血糖 mg/dL 99 以下
随時血糖   ※ 1 mg/dL 99 以下
HbA1c % 5.5 以下
尿糖   (-)
尿検査 尿蛋白   (-)

※1:やむを得ず空腹時血糖を測定できず、HbA1c も測定しない場合、食直後を除いて随時血糖で検査することも可能(食後3.5 時間以上10 時間未満に採血)

<詳細健診 検査項目>

医師の判断に基づき選択的に実施する項目

検査項目 単位 特定健康診査基準値
貧血検査 赤血球 104/mm3  
ヘモグロビン g/dl 男性:13.1 ~ 16.3
女性:12.1 ~ 14.5
ヘマトクリット %  
心電図     所見なし
眼底 Sheie(S/H) 0/0
K-W 0
腎機能 クレアチニン mg/dL 男性:1.00 以下
女性:0.70 以下
eGFR ml/ 分/1.73m2 60 以上
判定
検査結果を区分したもので、どの程度基準から外れているかを判断しているものです。
異常なし
今日の検査では異常は認めませんでした。
要指導
軽度異常を認めます。生活習慣を改善しながら、1年後再検査を受けましょう。
要精密検査
精密検査が必要です。医療機関を受診してください。
要医療
治療が必要です。医療機関を受診してください。
治療中
治療中の病気については治療を継続してください。
過去歴
健診結果は今回の結果が基準値内かどうかを見るだけではなく、過去のデータとの変化を見ることが大切です。
結果がよくなっているのか、悪くなってきているのか変化をチェックしましょう。
数値が悪くなってきている時は生活を見直しましょう。
健診結果グラフ
★印があなたの結果です。
前回・前々回の結果との比較をわかりやすく示しています。
生活改善ポイント
今回のあなたの結果を踏まえた食事・運動・生活習慣の改善ポイントを載せてあります。
今後の生活の見直しの参考にしましょう。
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検査項目の説明

自覚症状、他覚症状(身体診察)

触診や聴診等医師の診察で異常がないかどうかを確認します。
心疾患や肺疾患及び甲状腺疾患等が発見される場合もあります。

身体計測

肥満の程度と内臓脂肪の蓄積状態を知る手掛かりになります。

BMI
身長と体重のバランスから肥満度を判定します。
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算します。 BMI25 以上を肥満、18.5 未満をやせと判定します。BMI が低くても内臓脂肪が蓄積されている場合があります。
腹囲
内臓脂肪の蓄積の程度がわかります。
基準値は男性 85cm未満、女性 90cm未満です。
腹囲の基準を超えていると内臓脂肪面積が100㎠以上に相当し、内臓脂肪型肥満が疑われます。内臓脂肪型肥満は腹部の内臓の周囲に脂肪がたまるタイプの肥満で健康障害を伴いやすい肥満です。腹囲測定はメタボ診断の第1基準です。

<メタボリックシンドローム診断基準>

腹囲
男性85cm以上、女性90cm以上(内臓脂肪面積100cm2以上)

以下の項目2つ以上該当

血圧
収縮期血圧 130mmHg以上 または 拡張期血圧85mmHg以上
脂質
中性脂肪 150mg/dL以上 または HDLコレステロール40mg/dL未満
血糖
空腹時血糖 110mg/dL以上 または HbA1c 6.0%以上

※高血圧・糖尿病・脂質異常症の治療中も含む

【BMI・腹囲が基準を超えるとどうなる?】

【内臓脂肪が増える原因】

  • 生活習慣による
    食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、睡眠不足

血圧

循環器(心臓、血管)の異常や腎臓・内分泌などの異常を知る手掛かりになります。
食事や運動、体調や睡眠不足などによっても変動します。

収縮期血圧
心臓から全身に血液を送り出す時の圧力
拡張期血圧
血液を心臓の中に取り入れている時の圧力

【血圧が高いとどうなる?】

  • 強い力が加わることで血管の壁が硬くなる
  • 動脈硬化が進行する
  • 脳卒中・心筋梗塞・腎臓病発症の危険が高くなる

【血圧が上がる原因】

  • 遺伝的素因による
  • 生活習慣による
    肥満、塩分の摂りすぎ、喫煙、ストレス、睡眠不足、運動不足、アルコールの過剰摂取
  • 二次性高血圧による
    他の疾患が原因で高血圧になる場合で、腎血管性高血圧、睡眠時無呼吸症候群、薬剤誘発性高血圧等があります。

脂質

脂質異常がないかを知る手がかりになります。

中性脂肪
身体を動かすエネルギー源ですが、余ると超悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化の原因になります。
LDL コレステロール
コレステロールを全身に運びますが、多すぎると血管の壁に沈着し、動脈硬化を促進します。
HDL コレステロール
体内で余ったコレステロールを回収し肝臓に運び込むことで、動脈硬化を防ぎます。運動で増加、肥満や喫煙で低下します。
Non-HDL コレステロール
総コレステロールから HDL コレステロールを引いて算出します。数値が高い状態だと動脈硬化が促進していきます。

【脂質の検査値が高い(低い)とどうなる?】

  • 回収しきれないコレステロールが血管の中に残る
  • 塊(プラーク)となり、その結果血管内が狭くなる
  • 動脈硬化が進行する
  • 脳卒中・心筋梗塞・腎臓病発症の危険が高くなる

【脂質の検査値が高く(低く)なる原因】

  • 遺伝的素因による
  • 生活習慣による
    肥満、喫煙、ストレス、不規則な食生活、運動不足(HDLコレステロールを下げる)、糖質の摂りすぎ(中性脂肪を上げる)、動物性脂肪の摂りすぎ(LDLコレステロールを上げる)

肝機能

肝臓や胆道の異常がないかを知る手掛かりになります。

AST(GOT)
肝臓、心臓、筋肉にも含まれている酵素で、肝臓、心臓、筋肉の異常を調べます。心筋梗塞や、溶血性貧血、筋疾患等でも上昇します。
ALT(GPT)
肝臓に最も多く含まれている酵素で主に肝臓の異常を調べます。
※ASTよりALTの数値の上昇が大きい時は肝臓の疾患を疑います。
γ-GT(γ-GTP)
肝臓や胆道疾患を調べます。
アルコールに敏感に反応する他、ウイルスや薬剤の影響を受けることもあります。

【肝機能の検査値が高くなる原因】

  • 肝炎ウイルスによる
    肝臓の障害の大部分はウイルス(特にB型・C型)によるものです。
    その一部が慢性肝炎になり、やがて肝硬変から肝がんへ進行していきます。
  • 脂肪肝による
    アルコールやエネルギーの過剰摂取によるものとアルコールと関係ない非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)があります。放置しておくと慢性肝炎から肝硬変、肝がんに進行する場合があります。
  • 薬剤・自己免疫による
    薬剤や自己免疫によって肝障害を起こす場合があります。

糖代謝

糖尿病がないかどうかを知る手掛かりになります。

空腹時血糖
血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のこと。
空腹時血糖は10時間以上絶食した空腹状態の血糖値のことで糖尿病の有無を調べます。空腹時で高い場合糖尿病が疑われます。
HbA1c
過去1~2か月間の血糖の状態を表しています。一定の値を超えると糖尿病が疑われます。
尿糖
空腹時で通常は(-)です。血液中のブドウ糖が多すぎると余った糖が尿に出てきますので、糖尿病発見のきっかけになります。
随時血糖
食後3.5時間以上10時間未満に採血した血糖値のことです。

【糖代謝の検査値が高いとどうなる?】

  • 糖尿病を発症する
  • 全身の血管の炎症を引き起こす
  • 網膜症、腎機能障害、神経障害を併発したり、脳心血管疾患の発症の危険が高くなる。

【糖代謝の検査値が高くなる原因】

  • 遺伝的素因による
  • 生活習慣による
    不規則な食生活(食べ過ぎ、早食い、野菜不足)運動不足、ストレス、喫煙

尿蛋白

腎臓や尿路系の異常がないかどうかを知る手掛かりになります。

尿蛋白
尿中に含まれているタンパク質で、通常は(-)です。腎臓病発見のきっかけになります。

【尿蛋白が出る原因】

  • 病的なものによる
    腎臓障害(腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、痛風腎等)尿路障害(尿路感染症、結石、腫瘍等)
  • 体質的なものによる
    起立性尿蛋白
  • 生理的なものによる
    運動後、発熱時

貧血

貧血の種類や程度を知る手掛かりになります。

赤血球
肺で酸素を受け取り全身に運ぶ働きをします。
不足すると貧血の可能性があり、多い時は多血症や脱水を疑います。
血色素量
(ヘモグロビン)
赤血球中に含まれ酸素を運搬します。鉄(ヘム)とタンパク質(グロビン)から作られていて、鉄不足になると貧血になります。
ヘマトクリット
血液全体に占める赤血球の割合を調べます。

【貧血の検査値が低いとどうなる?】

酸素不足により、「疲れやすい」「めまい」「頭痛」「息切れ」「顔色が悪い」等の症状がでてきます。

【貧血になる原因】

  • 偏った食事やダイエットなどによる
    鉄不足から鉄欠乏性貧血になる
  • 出血による
    婦人科系や消化器系など他の疾患により身体の中で出血が起こっている場合
  • 血液の病気による
    再生不良性貧血、溶血性貧血等

心電図

心臓の筋肉が収縮する時に伝わる電気的変化を波形で記録し、あらゆる心臓の病気の有無を確認するために不可欠な検査です。

【心電図検査からわかること】

  • 不整脈の有無
    電気の伝わり方や電気の発生異常など
  • 心筋の異常の有無
    狭心症や心筋梗塞、心筋症、心筋の肥大など

眼底

眼球の奥にある網膜を見て、眼疾患の有無、動脈硬化や糖尿病などによる血管の変化を調べます。

Sheie 分類(S/H)
(S)は動脈硬化性変化、(H)は高血圧性変化を表します。
K-W
高血圧による細動脈の変化を表します。
その他の所見
その他の所見があれば記載されます。

【眼底検査からわかること】

  • 眼疾患の有無
    眼底出血、網膜剥離、緑内障、白内障、糖尿病性網膜症等
  • 動脈硬化の進行度
    高血圧や糖尿病などに伴う動脈硬化の進行度合いの指標になります。

腎機能

腎臓の異常の有無を知る手掛かりになります。

クレアチニン
筋肉のタンパク質が使われた後の老廃物の一種で、腎臓から排泄されます。
腎機能が低下すると血液中に溜まってきますので、腎機能の状態を知る指標になります。激しい運動、肉類の過剰摂取、脱水で上昇し、筋肉量の低下、タンパク質の摂取制限で低下することがあります。
推算 GFR
腎臓が血液をどれだけ濾過できるかを見るもので、腎臓のろ過機能が低下すると数値が下がります。

【腎機能の検査値が悪くなる原因】

  • 腎臓疾患による
    慢性腎臓病、急性腎炎などの腎疾患
  • 生活習慣による
    塩分過剰摂取、エネルギー過剰摂取等
  • 高血圧・糖尿病による
    高血圧や糖尿病から腎臓に影響が出る
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健診を受けたあと

特定健康診査結果について

特定保健指導について

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